養分

試練与えては試す神たちをいつの日か超えてゆける

第7回GSRカップ

f:id:cacao_pero:20171005215835j:plain

ロングライダーが耐久レースに出ると死ぬ(個人差があります)

 

9/9 に実施された第7回GSRカップに参加しました。オタクなので。

エントリーしたのは2時間耐久ペア男子。クローズドの環境というかサーキットで走るの初めて(そもそもブルベ以外の自転車イベントに参加したことがない)なので最初は一番ゆるそうな種目にしようということで2時間を選択(全くゆるくなかった)。

 

f:id:cacao_pero:20171005004740j:plain
会場の袖ヶ浦フォレストレースウェイはこんな感じ。
ホームストレート(微妙に上り)→1コーナー→上り→2コーナー→長い下り→3・4コーナーの複合ヘアピン→上り→緩く下りながら5・6・7・8の高速コーナー→かなりRのキツいヘアピンの9コーナー→上りながら最終コーナーに入り1周という感じの約2.4km。
サーキットってアップダウンはない訳じゃないけど基本的に平坦でしょ、と思っていたらアップダウンしかなかった…。

 

■ 試走
アクアラインで渋滞にハマったりしたので着いたのは9時前。ピットエリア確保とか受付とか初めての作業に戸惑っているといつの間にか11時20分の試走開始時間を過ぎていた。この時点で空気圧の確認もしていなければドリンクも作っていない状態だったのであわてて準備したけど2週しかできなかった…

3か所ある上りがそこそこの斜度があって、特に2コーナーを頂点とした長い下りで加速してからの3・4コーナーの複合ヘアピンは気を付けないとコース外に吹っ飛びそう。でもそのヘアピンが終わるとまた上りが始まるので、いかにして下りの速度を殺さずに曲がり切って上りに入るかがカギかなという印象。
なんとなくR20の相模湖~上野原のようなカーブとアップダウンの連続だったのでどちらかというと好みのレイアウトではある。好みというだけで別に速度が上がったりするわけではない。

 

■ 1~3周目
1周目はパレードラン的なヤツなので先導車の後ろをゆっくり20km/hくらいで進むのかなあなんて想像してたら第1コーナーを曲がると既に先頭集団は100m以上先にいた。スタートで少し後ろの方に並んでしまったので先頭まで距離があったとは言え流石にこの開き方はヤバい。
いずれ着いていけなくなるにしても、いきなりタレて後方をウロウロは避けたいのでゆっくりそうに見えて余裕で30km/h以上出てる先頭集団を全力で追いかける。キツいヘアピンの9コーナーで速度が落ちるため必然的に追いついて「集団にいると空気抵抗なくてめっちゃ楽だなあ」とロードレースっぽさを実感したのも束の間、ホームストレートに向けて鬼のように加速していく集団。
いやこんなん無理でしょと思いながら必死に付いていくも、3・4コーナーからの登り返しで心肺が終了してさようなら。チームメイトと3周くらいで交代する取り決めをしていたけど、集団から切れた瞬間気持ちも切れて2周でピットレーンに入りたくなった。ソロになると 30km/h も出ない。

 

■ 7~9週目
ログを見る限り一番死んでた3周。脚が合う人が見つからずにソロで走っていると 30km/h 程度で走るのが精一杯で、途中で追いついてきた先頭集団をあっさり見送る程度には余裕がなかった。

 

■ 13~15週目
1周ほどソロで走っていると再び先頭集団が横を通過。今度はついて行ってみようと思い最後尾にジョイント、スリップに入るも速度域が高すぎて千切れそうになる。
このあたりから気付いたのが、上りはそんなに頑張らなくてもついていけるけど下りはみんな回し続けるのでかなり脚を使うということ。特に5~8コーナーの微妙な下りでガンガン速度が上がっていくのでここでタレると復帰は厳しい感じ。
空気抵抗を減らすため前走者の後ろギリギリに入りトニー・マルティンのように身体を倒すことを意識してようやく集団とペースが合う。彼のようにTTが速くなればいいがマルティンと同じなのは自転車のメーカーくらいである。

 

■ 19~21週目
30km/h 程度で走りながら先頭集団トレインに追いつかれるのを待機、抜かれ次第最後尾に入る完全なるコバンザメ走法を確立。もうかなり脚に来ていて、ギリギリ付いていけるものの時折ふくらはぎがもう無理っすというアラートを出すようになる(拳で殴って一時的にごまかす)
今思えばこんな状態で先頭交代回ってきたらどうなってたんだろうという感じだが、3周で交代なので先頭になる前に避難することができる。

 

■ 24~28週目
終了15分前からはピットレーンが封鎖されるので交代ができなくなるヤツ。食べ放題とかのラストオーダーっぽい。
最後だから頑張らないとって気持ちはあったけど身体が付いてこなくて、脚攣りと闘いながら騙し騙し走る。
3時間耐久のスタートに備えてなのかラスト2周くらいはモトが先頭で速度抑制していて、恐らくアレがなかったら集団から切り離されてた。

 

■ リザルト

 ソロで走ってる最中は常にブチ抜かれていた気がしていたので思ったよりも上位で終われてそこそこの満足感。27周走ってるのでグロスで 32.4km/h はあるんだけども優勝チームと5周差で単純に距離差が 2.4km×5 で 12km。2時間でこの差なので時速に直すと 6km/h も遅い。表彰台入りはまた来世。
終わってから気付いたけど、先頭集団を形成してた人たちはゼッケンの色的にほとんど5時間の部だったみたいで、単独走じゃないとは言え 40km/h 巡航を5時間続けるのはもうオタクどころか人間じゃないのでは…と思った。

 

■ オタク
GSRカップはオタクが集まるのでDJブースがあって、表彰式等がない時間帯は大体DJがオタクソングを流しているんだけど、荷物運びやらドリンクを買いに行く時などブース前を通るたびにブチ上がり系の曲が流れていて大変危険だった。走ったあとの疲労困憊の状態でも上がる曲は上がってしまうのでオタクは単純な生き物である。
少し距離はあるけど耐久レースの交代エリアまで音楽が聞こえてくるので自転車を放り出してオタクダッシュしたくなることもあり、SEVENTH HEAVENblack bulletRising Hope あたりが流れた時はコースではなくブースに走り出したい気持ちでいっぱいだった。
あるタイミングで隣で待機していた方(速そう)は、Shooting Star→Second Flight→sign がメドレーでかかった際に我慢できなくなりオタクダッシュをキメていて、また一人リアニの魔の手にかかってしまった…と思いながら自分は交代エリアに向かった。

 

■ まとめ
サーキットや集団内での走り方もなんとなくわかっていい経験になったし、当たり前だけどブルベとか普段のロングライドとは走り方を変えないと生き残れないということが分かった。(速い人はどちらも速い)
ただ単に各々オタクな格好をしてレースを楽しむだけでなく、先述のDJブースだったりプールだったり実況にサッシャさんがいたり片山右京さんや景山ヒロノブさんや東城咲耶子さんなどが参加されてて、レース以外の場所でも楽しめた大変良いイベントだったので次回もぜひ出場したい。

 

チーム名:ゆいゆいハンドスピナー
記録:27周(1:56:41.35)
個人走行距離:40.69 km
平均時速:35.7 km/h