養分

試練与えては試す神たちをいつの日か超えてゆける

BRM415横浜あおば300 長坂

http://www.vcraoba.yokohama/2017/2017brm415.html

やっぱりあおばはヒドかった。

■ Start 大丸公園 ~ PC1 セブンイレブン上野原四方津店 (50.4km)
高尾でR20に出るまでは信号でトレインが切れたりソロになったりまた別のグループとくっついたりよくあるブルベ序盤の光景。
R20は交通量多くてアップダウンも豊富で不評っぽいけどなんとなく脳内でコースプロフィール生成できるくらいには好きな道なのでスイスイ進んでたらPCに着いてしまった。
この時点で1時間半近く貯金ができてて案外余裕で帰ってこれるのでは的な気持ちが生まれる(フラグ)

■ ~ PC2 ファミリーマート石和町松本店 (101.9km)
大月までアップダウンを繰り返しその後は笹子トンネルまで15kmくらいダラダラと登るだけ…と思ってたら全然出力が上がらない。2%程度の坂でもインナーじゃないと脚が回らなくなるくらいの強風で体力もやる気もどんどん失われて早くもこんなところで何やってるんだろう感が出てしまう。
しかし喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプのオタクなので笹子トンネルに突入し甲府側に出る頃にはつらみも消し飛び、初めて走る柏尾からの旧甲州街道もいい雰囲気の道で楽しい。逆向きだと上りで死にそうだけど。

 PC2のすぐそばにあるお店でお昼。馬刺し丼はとてもおいしかったんだけど隣のテーブルで地元の老人集団が騒いでてつらかった。
50分近くお店にいたのに貯金は減るどころか微増しててやっぱり余裕で帰ってこれるのではという気持ちが再燃する(フラグ)

■ ~ PC3 ローソン山梨長坂町店 (135.9km)
甲府あたりでスタッフさんが撮影してた。こんなところまでわざわざお疲れさまです。

甲府市街を渋滞にハマりながら抜け韮崎の駅前を過ぎると七里岩ラインに突入。笹子と似たような感じでゆるゆる登って長坂で折り返し…のはずが斜度はそうでもないのに笹子と同じく強烈な向かい風で全然前に進まない。短いながらも10%クラスの壁が何度か出現して完全に心を折られ目安にしていた「日付が変わる前にゴール」するのを早々にあきらめる。
PCで出会ったお友達も各々つらそうな表情で「風ヤバい」「まだ130kmなのに200kmブルベ走った気分」「アオバヒドイ」などと会話に花が咲いた。ブリーフィングで「長坂あたりの桜や桃がきれいだから堪能していってね」的な案内があったけど堪能したのは坂と風だったよ…(新府城址とか綺麗なポイントは何か所か見かけたけど写真を撮る余裕はなかった)

■ ~ PC4 ローソン浅原橋東店 (171.8km)
下り基調+追い風+交通量少な目+信号少な目でかなり楽な区間だったんだけど既に脚が終了して踏めないので回復に努める。キューシート的にはずっと直進なんだけど途中から生活道路みたいなところに突っ込んで不安になった(道は合ってた)くらいしか書くことがないくらい平和な区間だった。

■ ~ 自主休憩 セブンイレブン山中湖平野店 (228.6km)
本コース最大の難所鳥坂峠(8.6km 平均勾配7.6%)
事前チェックでは数字しか見てなくて、これ登るのは絶対辛いけど死ぬほど厳しいわけでもないし少し短いヤビツくらいの感じだったらなんとかなるのではと思ってた(フラグ)

高家南交差点を右折し登り始めると、最初はゆるい感じでまあなんとか脚は回る、と思ってたら徐々に勾配がきつくなり自分を抜き去っていった方がはるか前方に見えるほどの直登。直登が終わってヘアピンカーブを2回ほど曲がると眼下には甲府盆地を望める反面行先には登坂車線が登場し15%程度の坂。ここまではずっと「巌道峠よりマシ…巌道峠よりは…」と脳内で念仏を唱えながら登ってたけど巌道峠よりキツいことに気づいてしまった上に休憩中のお友達を発見してしまい自分も休憩。
「180km走ってから登る坂じゃないですよね…」「落石通行止めのせいでこんな目に…(*1)」「これ登っても若彦トンネルと山伏峠がある…」「アオバ…アオバ…」などと会話に花が咲く。なお脚はすでに枯れている。

車が来ないのをいいことに登りながらウィンドブレーカーを着る練習をしたりしながらなんとか鳥坂トンネルまで進み若彦トンネルも勢いで踏破し河口湖畔へ。

今年何度かこの辺来てるけど初めてまともに富士山見れた。暗くなっても近くにいると存在感がある。

河口湖からは新倉河口湖トンネル経由で富士吉田市街地を突っ切る。鐘山通りに入りR138に出るあたりで完全に日が落ちてナイトランモードに入るも景色は見えないし道は単調な登りで速度はでないしでどんどんテンションが下がるというか気持ちが切れてしまった。
山中湖ママの森あたりで乗るのを諦め「こんなんじゃ山伏峠も登れないし寒くてつらいしDNFしようにも避難場所がないしもうダメだ…」とか考えながら押し歩きしてしまう程に死んでたけどBTスピーカーから音楽流して気分を紛らわしてたら普通に乗れるようになったので自転車はメンタルのスポーツですね。

■ ~ PC5 サークルKサンクス津久井青野原店 (265.8km)
気持ちも体温も復活して山伏峠もゆるゆる登ってあとは下るだけ。夜の道志みち下るのは嫌だなあとか考えてたけどそれなりに街灯があって特に恐怖は感じず車もほとんど通らないので楽しい楽しいダウンヒルだった。

■ ~ Goal 大丸公園 (303.2km)
ラストはあおばのブルベ定番のコース。PC出てからゴールまで前後全くお友達を確認できずブルベ感が希薄になったけど、夜遅いとアリオ橋本とか尾根幹の渋滞がなくてとても走りやすかった。
しかもどこで計算を間違えていたのか余裕の日付変更前ゴール。寄り道したのにこれはちょっとうれしい。

スタッフさん「今日はどうでした?この間のスーパー200より楽だったでしょ?」
ぼく「鳥坂峠がなければそう思ってたかもしれないですけど、180km走った後にあの峠はおかしいですよ」
スタッフさん「通行止めだから仕方ないよ~」
ぼく「そうですね…」

■まとめ
・ブルベタイトルに「スーパー」と入ってなくてもスーパーな時がある
・珍しく防寒対策が完璧だった。気温も含め天気予報は念入りにチェックしましょう。
・風に強くなりたい。
・VCR横浜あおばのスタッフ様お世話になりました。

走行距離:304.86km
走行時間:13h 44m 33s
平均移動速度:22.2km/h
獲得標高:3949m

(*1) 例年のルートが落石通行止めで今年は鳥坂峠を通るルートになった