養分

試練与えては試す神たちをいつの日か超えてゆける

初級じゃないキャノンボールの話 その2

crumblingdn.hatenablog.jp

これの続き、というかタイムオーバーしてるので参考にならない装備の話

CANYON Ultimate CF SL
コンポーネントSHIMANO ULTEGRA 6800
ホイール:MAVIC KSYRIUM ELITE
タイヤ:PIRELLI P ZERO VELO 25c
サイコン:LEZYNE SUPER GPS
フロントライト:CATEYE Volt800、LEZYNE LITE DRIVE 700、Gentos AX2
リアライト:CATEYE RAPID3 AUTO、CATEYE RAPID3

トップチューブバッグ:LEZYNE ENERGY CADDY XL / アミノバイタル顆粒*7、塩飴*10、モバイルバッテリー、Bluetoothスピーカー、ワイヤロック
サドルバッグ:オルトリーブ サドルバッグM / 輪行袋、モバイルバッテリー、ワイヤロック
ダウンチューブ下ツールケース:ツールセット、チューブ2本、タイヤレバー

ブルベに出る時と大体同じ装備で臨んだが輪行袋はちょっと余計だった気がする。あとは削るとしたらワイヤロックを1本にする、フロントライトを2灯に減らすくらいか。それでもまだちょっと多い気はするけどこれ以上はちょっと怖いかも。

服装はモンベルジオラインの上に半袖ジャージを2枚重ね、下はパールイズミコールドブラックタイツに防寒用の薄手ハーフパンツ。股ズレとか首が上がらなくなるとか大きな問題は発生しなかったけど、さすがに500km以上走ると尻は痛くなる。指ぬきグローブは分厚いパッドが入ったROECKLのやつ。300kmブルベで特にダメージがないことを確認できていたが、500kmでも手のひらにダメージが来ることはなかった。ちょっと脱着がしづらいけどこのグローブは優秀。
最低気温は3時台の本宿で9度、最高は由比での30度。上記の服装に加えて薄手のウィンドブレーカーを持っていたけれど、1ケタ台の気温は寒くもう1枚欲しかった。この時期のウェア選定が難しい。

ボトルはVAAMを溶かした水に粉飴を適当にドバドバ投入したヤツを2本(650ml+550ml)装着。片方は間違えて粉VAAMに加えて1L用のBCAAドリンクを足してしまったのでとんでもない味になった(適宜水で薄めたけど最後まで飲み切れなかった)。ELITEのFLYボトルは軽量化にステ振りしすぎてて飲みにくい。
アミノバイタル顆粒は大体100kmおきに接種。これは普段のライドからやっていることで、なんとなく脚に聴いているような気がする。プラシーボかもしれない。

・ルート
LEZYNEサイコンのナビが割とクソなのでブルベではキューシートで走っているが、今回は事前の地図読み以外は特に準備しなかった。大阪発の場合、関宿でR1に合流するまでの右左折ポイント(そんなにない)を頭に入れておけばその先は基本的に東海道のみ、天竜川を渡ったらその後はバイパスに入らないと覚えておけば何とかなる。ただ達成ベースの時刻表は事前に作っておいた方がよさそうで、普段は作っているのに今回はなぜ作らなかったんだろう…

・反省点
とにかく休憩が多い。コンビニストップは7回で想定内なんだけど、適当に出発したせいで睡眠管理が適当になり道中3回計1時間以上はその辺のベンチで寝ている。寝れる場所を探すために走ってるレベル。前日の睡眠2時間+新幹線内で寝たくらいではいくらなんでもムリがあったというか無計画過ぎるのではと自分でも思う。走行時間21時間は達成者と比べて長いわけではないので、睡眠時間不足がこの結果につながっていると思われる。いつも眠い。

・まとめ
前述のとおり割と軽い気持ちで出走してしまったが、実はこの時点では500km以上を走るのは初めて。ミスコースやトラブルも事故もなく無事に帰ってこれてよかった。眠かったのは自業自得だが、眠いのと三重県が暗くて怖いことを除いて、夕方出発のデメリットを感じることはなかった。何時出発が有利~みたいなのは結局その人のリズムによる気がする。
キャノンボールは人間やめた、もしくは達成することで人間をやめてしまう方々の遊びだと思っていたが、思っていたよりもいい記録が出てしまった。次回やるとしたらしっかりと睡眠時間を確保した上で脱人間チャレンジしたい。

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初級じゃないキャノンボールの話

毎年ゴールデンウィークには草津経由で渋峠に行っているが、今年は冬季閉鎖解除直後に白根山の噴火警戒レベルが上がってしまったので断念せざるを得ない状況に。
連休にしかできない感じの代替ロングライドを探していたところ、大阪行く予定あるしついでにキャノボやってしまえばいいのではという軽い気持ちで決行。当初は東京発の予定だったが天候の関係で大阪発に。予報では常時追い風の好コンディションだが、24時間で走り切る走力がないことは自覚していたのでグロス20km/h(26時間程度)を目標に設定。あわよくば24時間切りを狙っていくスタイル。

 

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■梅田新道~三重県伊賀市
急に思いついたので適当に5/3 16:30にスタート。鶴見3交差点、花博西口交差点とつないで第二京阪高架下の側道を使って清滝峠へ向かう。こちらの運転は荒いイメージがあったものの特に関東と変わらないように感じた。いきなり事故現場2件も見かけたけど…
清滝峠は反対側にわたってトンネル歩道でクリア。奈良県をかすめて木津駅前を左折、木津川を渡ってすぐに右折しR163をなぞる。事前情報通り信号少な目でアップダウンが続くが、こういうコースは好みなのでとりあえず脚が動くうちに回していく。上野原あたりのR20っぽさがある。
木津川沿いは伊賀市まで文明がなく、建物どころか街灯もないので日が落ちたタイミングと重なったこともあり心細かった。車は少な目で路面も綺麗な方だと思うので快走路と呼んでいいのは間違いないけど、魔境みがあるので明るいうちに通過した方心理的には楽かもしれない。

尿意を感じたのでファミリーマート伊賀三軒家店で最初の休憩。よく考えたらスタート前にトイレに行くのを忘れていた…。バナナをたべてすぐにリスタート。あと寒かったのでホットミルクティーをジャージ内に突っ込んだ。

ここまで 61.7km (02:47経過 グロス22.2km/h)


三重県伊賀市四日市市
コンビニを出てしばらく走ると伊賀上野の市街地が見えてきた。ナイトライド好きなはずなんだけど何故か暗いのが心細くて、ちょっとした街明かりでも安心。多分西松屋の煌々とした明かりで気持ちを取り戻してた気がする。
ただ田舎なので市街地はすぐに切れて加太越がやってくる。清滝に比べたら緩いのでアウターで回しているうちにピークを過ぎてしまった。下りに入れば確か砕石所の入り口があってダートがあるんだよなと思い出すが路面は綺麗なままでそんな気配はない。もしかして舗装されたのかなあと考えていると関西本線をトンネルでくぐるととんでもねえ凸凹道が出現した。

未舗装のオフロードを想像してたけどアスファルトがはがれて路面がボコボコになって砂利だらけなのが加太ダートだった。実際はストリートビューの10倍くらいひどい状況で、これは下手につっこんだらリム打ちパンク必至。真っ暗なので警戒気味に走ってて良かった…

関宿でR1に合流してゆるやかな向かい風の亀山バイパスを進む。噂に違わず自転車が走っていいのか疑いたくなる(入り口できょろきょろしたけど標識はなかった)レベルの超快走路だった。ちょっと気持ちが切れてきたのでファミリーマート四日市追分一丁目店に入る。固形物は控えめにしようと思っていたのでリアルゴールドとヨーグルトを摂取してチョコバーをバックポケットに入れる。目についたキューピーコーワゴールドの錠剤(100円2錠)も飲んだけど効果のほどは謎。相変わらず寒くてここでもおなかにホットドリンクを突っ込む。もうカイロ欲しい。

ここまで 119.0km (05:00経過 グロス23.8km/h)

 

四日市市~愛知県豊橋市
四日市は思ったより大きい街だった。街明かりは安心するけど信号が多いのはつらい。

淡々とR1を進み、揖斐川長良川木曽川の順で渡って愛知県に入る。三重県長かった…。23時台で車はあまりいなかったけど、木曽三川は路肩が狭いと聞いていたので歩道を走行。揖斐川長良川はそうでもなかったけど木曽川の歩道は激しく波打っていたので交通量の少ない時間帯は車道を走った方がいいのかもしれない。ここでライトやサイコンが吹っ飛んだとの先人の言葉を理解した。バニーホップの練習くらいにはなるかもしれない

名古屋を通過中に日付が変わる。伝馬町の陸橋を回避して進路が南に変わっても特に風向きの変化は感じず。予報だとここから豊橋までは向かい風~横風だったけどラッキー、なんだけどやっぱり夜中は寒い。24時間営業の薬局を見つけたがもう5月なのでさすがにカイロは置いてなかった。
豊明ICの自転車進入禁止を回避してそろそろ休憩かなと考えていると前方に2台の自転車を発見。このお二方も大阪発で東京まで向かっているとのことで、互いにエールを送り合った。GWとはいえ真夜中に同じことをしている方に出会うと思わなかったので少しテンションが戻る。さらにしばらく進むと横浜まで向かうという別の方にも遭遇。「東京までですか~すごいですね~」と言われたけどこの距離だと東京も横浜も誤差だよ?

本宿の坂は特に労せずクリアしたけどその後の下りで完全に身体が冷えてしまった。さっさと休憩すればよかったんだけど、おなかがすいていなかったのと下り基調で停止したらもったいない気持ちになっていた。そのまま惰性で進んでいるとサイコンの気温表示は9度。これで軽く心が折れてファミリーマート豊橋西口町店に駆け込む。カップラーメンの暖かさが染みる。

ここまで 222.4km (11:04経過 グロス20.1km/h)
この100kmでグロス速度落ちすぎでは…

 

豊橋市静岡県掛川市
コンビニを出ると暴風と呼んでいい強烈な追い風が吹いていた。潮見坂までのダラダラ登りも適当に踏んでるだけで40km/h出てしまう程度。ここからは追い風予報だったけどここまでとは。

愛知静岡県境付近で12時間経過。疲れが出てくるころだけど日が昇ってきたことによる気持ちの回復も相まって順調に東進。浜松バイパスの東海道線を跨ぐ箇所は踏切で回避、天竜川はR1歩道、袋井バイパスの分岐など自転車注意ポイントをしっかりとこなして金谷峠手前のファミリーマート掛川千羽店に到着。断続的にゼリーやバーを摂取していたがおなかがすいたので冷やしうどんを購入。夜は凍えてたのにもう暑い。あと胃が荒れてきたので胃薬を飲んでおく。
結局この区間あんまり頑張らなかったというか頑張れなかったけど、終始強めの追い風が吹いていたのでだいぶ脚は回復できたかもしれない。

ここまで 291.8km (14:21経過 グロス20.3km/h)


掛川市沼津市
出発するとすぐに金谷峠への上りが始まる。斜度はそこそこあるけど短いのでなんとか攻略。下ってすぐの大井川は信号が変わったので反対側歩道で通過。宇津ノ谷も反対側に渡ってトンネル歩道でクリアし、ゆるい坂を下って安倍川を渡ると静岡駅が見えてくる。ここまでくると見知った風景でなんとなく安心感が生まれるがまだ200kmもある。残りブルベ1回分と考えると近いのか遠いのか…

由比は自転車道を通過。波浪でやられた旧スマル亭の姿が痛ましかった。予定では寺尾の陸橋まで自転車道を使う予定だったが、西倉沢でちょうど信号が変わったので旧道にイン。
蒲原から富士バイパス~田子の浦~檜交差点と抜けて行くショートカットルートは今日一番の暴風が吹いていて、信号ストップで速度を落とそうとしても加速していく怪奇現象が発生した。
いつ走っても強烈な退屈さが襲ってくる千本松原を抜け、ローソン沼津東間門店で最後のコンビニ休憩。無意識のうちに行われていたファミマ縛りが終わる。ダブルボトルの片方を麦茶に入れ替え、レッドブル、バナナ、塩むすび*2、メイタン金を補給。これで本当にドーピングだ。胃はまだムカつきがあるけど薬の効果もあって固形物は受け付けてくれそう。もう時間的に24時間は無理になってきたが完走は見えてきた。

ここまで 387.5km (19:02経過 グロス20.4km/h)

 

沼津市日本橋
三島市内からやたら渋滞しているなと思っていると、箱根への上りは三島スカイウォークへ向かう車で大渋滞が起きていた。GWすごい。
牛歩どころか全く進まない車列を横目に誰も使っていない歩道をゆっくりと上って行く。もうゆっくりとしか上れない。過去に1回だけ三島側から上ったことがあって、その際は途中で押しが入るほどつらかった記憶があったけどそこまでのつらみはなく63分で箱根峠に到着。80分くらいを想定していたので上出来。芦ノ湖まで下るとまた渋滞が起きていたが、旧道に入ると流れが良くなりいつも通りの箱根になった。
三枚橋で無事にR1に復帰し、小田原まで下ってくるとあとは完全にご近所と呼んでいいレベルの道で目をつぶっていても帰ってこれるルートだが、本当に目をつぶると寝落ちしてすべて終了するので気合を入れなおしつつ大磯からR134に入る。遊行寺の坂、大阪、権太坂をやっつければあとは完全にフラットだと考えると気が楽になり、いつも通りとはいかないけど浜須賀までは快調に飛ばすことができた。
戸塚駅手前の八坂神社前交差点を右折し、JRを地下道でくぐったところでちょうど24時間が経過。グロス20km/hも危うくなってきたが、ここからは急いだところで大体信号に引っかかるので目標を切り替えて安全なペースで進行。もう頑張れないだけとも言う。
横浜からはR15を使用。六郷橋を歩道で渡り東京都に入るとあとは完全に直進するだけだが、大森海岸駅を過ぎて自宅がある品川区に入ると今までの追い風が嘘のような超向かい風が吹き始めた。個人的な遊びで認定とかあるわけじゃないしそもそも時間オーバーしてるし日本橋まで行かなくてもいい?と何度も考えたが、大阪で送り出してきた方々の顔が走馬灯のように脳裏を駆け巡る。幸い前傾をとることができたので、姿勢を低くしてラスト10kmを耐え忍ぶ。金谷峠よりきつかった…
銀座までの区間が永遠に思えたが、18:44 に無事ゴール。522km 26時間14分の旅が終わった。

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出迎えてくれる方はいないので元標の写真だけ撮って帰路に就く。家まで帰れなかったらどうしようと思ったが帰り道は追い風なのでなんとかなった。途中から風向き変わって良かった~(よくない)

走行距離:522.27km
走行時間:22h 14m(ネット:23.5km/h)
所要時間:26h 14m(グロス:19.7km/h)

次はタイムオーバーしてるので参考にならない装備の話

FTP計測に行ったら可愛い女性と酒で楽しかった話

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横で綺麗な女性に応援されてもつらいものはつらい

 

cycleholic-fitness.com

サイクルフィットネスバー『CYCLE:HOLIC』は、ロードバイク専門トレーニングジムと自転車をテーマにしたコンセプトカフェバーが合体した、自転車を愉しむすべての大人のためのお店です。

お店の存在は話に聞いていたので気にはなっていた。女性がいてzwiftできるってだけだと行く動機としてはちょっと弱いかなと思っていたが、調べてみるとFTPが計測できる(隣で女性店員さんが応援してくれる)プランがあるらしい。最近スマートローラーを購入、zwiftを始めた友人からFTPを測ったみたいな話を聞いて興味が湧いていたので、仕事終わりに淡路町へ向かう。当日でもインターネッツ経由で簡単に予約ができる。

 

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分かりやすい看板(ただしTREKはない)

お店は雑居ビルの2フロアを軽くぶち抜いた構造で、バーがあるフロアとフィットネスフロアに分かれている。コンクリート打ちっぱなしの壁とバーっぽいサイバーな内装にテンションが上がる。FTP計測コースで予約したのでそれはそうという感じだが、明らかに走れる感じの店員さんに案内され一通りの説明を受ける。なお店員さんは全員ジャージレーパン姿である。
トレーニングフロアはこじんまりとしてはいるが、Tacxのスマートローラーと大画面ディスプレイがうまい具合に並んでいて、狭いながらも他の人が回してるのが気にならないように配置されていた。
思い立って急に訪問したので上下ジャージとシューズをレンタルしたい旨を伝えて着替える。ウェアはLIXADAでパッドは薄め、シューズはSHIMANOのベルクロタイプのモデル(多分RP1)。終了後に気付いたがそれなりにブラケットを汗で汚してしまったのでグローブもレンタルできるようにしてもいいのかなとは思った。パッドは分厚くないと尻が壊れる派なので次回からウェアとグローブは持参するつもりだが、ペダルは見た感じSPD-SLしかなさそうなのでシューズのレンタルはすることになりそう。これを機にSPD-SL導入を検討してもいいかもしれない。でも超歩きづらかった…

 

「サドル下げた方がいいですかね?サドル高とかわかります?」「適当に乗っているので分かりません…」というド初心者みたいなやり取りを終え自転車にまたがる。合ってるのか分からないけど数ケイデンス回して特に違和感はなく、まあ1時間も乗らないし適当で大丈夫だろうという気持ち。強いて言うならパンツのパッドが薄いのが気になる。用意されていたのは全てRIDLEYで乗ったのはFENIXだったような記憶。他にはエクスカリバーがあった。渋い。
身長体重を入力して計測スタート。普段どこを走っているとか機材がどうとかDHLの配送がクソとかの話で盛り上がるが、思っていたよりアップの時間が長い。FTP計測もzwiftも初めてなので45分コースだけどまあこんなもんなんだろうと思っていたが店員さんが誤って75分コースに設定していたというまさかの展開が待っていた。「マジっすかwwww」と笑い飛ばすと「先輩なら75分でも大丈夫ですよ!!」と謎フォローが返ってきた。お前が言うなという気分だが綺麗な女性に笑顔で言われるとこれっぽっちも怒りが湧かない。すごい。


指定ワット数(数分おきに変化する)で回すメニューが結構難しく、一定トルクで踏んでいるつもりでも表示される数値は結構な上下動がある。60W維持とかどうすればええねん。終わってから気付いたが大体のメニューがfaildになっていた。会話しながらというのもあったかもしれない。ヤビツチャレンジの際にR246からの善波峠で終了する話題になったので、戸塚~長後街道~東海大学前と経由すれば死なずに秦野まで行けるというのを一生懸命教えたけど絶対忘れられてる。
全力走タイムになると店員さんからの雑談はなくなり、横で見守る、サーキュレータの調整をする、ボトルの水を交換する、「先輩あと○○分です!」と頑張るお手伝いをしてくれる。タレてくると「あと○○W上げましょう先輩!!」とハッパというか無茶振りが飛んでくる。かわいい後輩に応援されているというよりは「もう30ケイデンスあげろ!」とサングラスの先輩から指示を受ける新入部員の気分に近い気がする。助けて。

 

結果は233W(3.6w/kg)。出し切って放心状態でクールダウンをしていると見かけたことのあるピラミッド図を手渡され「大体の方は下半分ですけど先輩は上から3つ目なのですごいです!」と褒められる。「すごい人は家にローラーあるからお店に来ないんじゃない?」と疲れからマジレスをしてしまうと「あ~~~~確かに!」とマジレスが返ってきた。この店員さんおもしろい。

シャワーを浴びてさっぱりした後はバーでセイクをいただく。トレーニングメニューにもよると思うが、運動後だとバーフロアが暑く感じてしまったのでサーキュレータが欲しかった。
山神バッジを装備した店員さんにそれっぽい話題を振ったら完全にオタクトークに火が付き一瞬で時間が過ぎてしまった。トレーニングジムらしいプロテイン飲み放題といったメニューもあったのでいずれ注文してみたい。

 

スマートローラーを持っていない人はローラー体験、持っている人でも綺麗な女性に応援される環境で普段とどんな変化が出るか楽しめる、男女問わず自転車が好きな人なら絶対楽しめる空間だという感じ。正直女性と自転車の話ができるだけで神かという気はしている。サイクルホリックで病気になろう。

BRM407横浜あおば300 長坂

www.vcraoba.yokohama

アオ…アオバヒドクナイ

■ Start 大丸公園 ~ PC1 セブンイレブン上野原西中学校前店 (49.8km)
未明に降った雨で路面はウェットだけど走るのに気を遣うほどでもなく順調にスタート。だったのだが綺麗にした自転車が一瞬で泥だらけになったので軽くテンションが下がる。高尾でR20に出るまでは信号でくっついたり千切れたりのブルベあるある区間な感じ。
高尾インターを過ぎて大垂水峠の上りに入り「今日は300kmだしゆっくり登るか~」と考えていたが前を走っていた方がものすごくいいペースで飛ばすのでついて行ってしまった。残り500mくらいで千切れたがログ見たらこの区間平均心拍190bpm。残り250kmもあるのにいきなり全力を出し切ってしまうあたり脳が成長していない。
その後も運悪く(?)信号で追いついてしまいPCまで引きずられることに…千切れればいいだけなのだが無駄に頑張ってしまった。

■ ~ PC2 ファミリーマート石和町松本店 (101.9km)
PCにて先述の方に後ろに入ってたことのお礼を言うとレースじゃないので全然大丈夫ですよ~とのこと。この方とにかく走行マナーが良くて、常に車のことを考えて走っているというのが後ろに伝わってきて非常に印象が良かった。あんなに力強い走りをしていたのに全く疲れが見えなかったのもすごい。

PC2からも引き続きR20をなぞって甲府盆地へ向かう。昨年の長坂300同様微妙な向かい風と、ところどころ厳しくなる斜度でつらいところはあるけどゆるゆる回して笹子トンネルに到着。東京都心は完全に散ってしまったがトンネル手前はまだ桜が残っていて、軽い桜吹雪の中を走れて気持ちよかった。追い風だったら最高だったんだけど。

■ ~ PC3 ローソン山梨長坂町店 (135.9km)
笹子トンネルからの下りで脚は回復した気がするけど、甲府市街地を抜けて少しずつ上り始めると確実に脚にきているのを感じる。
韮崎からこのコースのメインである七里岩ラインに入るとやはり今年も吹き荒れる向かい風。完全につらい気持ちで新府城を過ぎると目の前に素晴らしい景色が現れた。
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新府桃源郷。去年も見た気がするけど記憶から抹消されてた。
綺麗な桃の花で心は癒えたけど脚の疲れが取れるはずもなく引き続き向かい風の中を上る。PC直前に短いながらも10%くらいの激坂が出現するのがあおばのブルベっぽい。

■ ~ PC4 ローソン富士川増穂インター店 (172.6km)
ここからは折り返すので追い風、のはずが円野交差点でR20から逸れると徐々に横風になり最終的には向かい風気味の方角に風向きが変わってしまった。
結局PCまで風は変わらず、35kmで下り基調だから一番楽なはずと思っていた区間でかなり消耗してしまった。ここから長い上りが始まることを考えると不安が募る。

■ ~ PC5 ローソン山中湖石割店 (231.2km)
PCに到着すると先着のお友達はみんなカップラーメンを食べていた。それほどおなかはすいてなかったけど自分もつられてカップラーメン。続いて到着したお友達もカップラーメンを購入していた。この連鎖どこまで続いたのか気になる。
出発して富士川を渡ると若彦トンネルへの長い上り(23km/3.0%)に入る。平均で見るとそれほどでもなく序盤はアウターで回せるようなレベルだが、中盤でR358に合流するとガツンと斜度が上がりトンネル手前は1桁台後半が続きなかなか痺れる構成だった。川沿いで集落が点々としてるのは雰囲気いいんだけど20kmも続くとさすがに飽きるしそこそこの魔境度で絶対夜走りたくない気持ちになった。
若彦トンネルの中は冷蔵庫のような寒さだった。あわててウインドブレーカーを着込み河口湖へ滑降。

いつも自転車で来ると大体景色が良くなかったけど今回は完璧。この辺は桜も満開で本当にいい景色だった。永寧。

■ Goal ~大丸公園 (304.5km)
山中湖はやたら寒いと思っていたがPCに先着していたお友達も口を揃えて寒いと言っていた。PCコンビニでは山中湖らしく4月なのにカイロが置いていたので購入。凍死したくない。
山伏峠まで少し上ってからは道志みちの長いダウンヒル月夜野の上り返しと鳥屋郵便局までの上りを終えればあとは下りだけ…と思っていたが最後の尾根幹のことを忘れていた。無理せずインナーに落として大丸公園に帰還。

■ まとめ
去年の長坂300の終盤にあった鳥坂峠がなくなった(同じ標高までは上る)だけでこんなにアオバヒドクナイブルベになるとは思わなかった。長坂の桃源郷や河口湖の桜など良い景色もたくさん見れて大満足でまた来年も出たい気持ちになった。VCR横浜あおばのスタッフさんお世話になりました。

走行距離:305.71 km
走行時間:12h 28m 19s
平均移動速度:24.5 km/h
獲得標高:4909 m

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第8回GSRカップ

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4/21 に行われたアレ。オタクなので今回も参加したよ。

会場は茂原ツインサーキット。1周1270mで大小4つのヘアピンをメインに構成されたようなコース。

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実際に走ったのは画像と違って時計回り。10、8、5、2コーナーの各ヘアピンを起点に上り下りが入れ替わるレイアウトで、速度の上げ下げがはっきりとしそうな感じ。5コーナーから2コーナーまでの上りが一番斜度があって(3コーナー直後で最大5%)ここがポイントになるかなという印象。
あとは5コーナーのイン側で路面が荒れてる箇所があってライン取りがちょっと難しいのが気になる。

■ 男子クリテリウムビギナー (4周)
まずはこの種目に参加。クリテリウムというかクローズドの環境で走るのが前回に続いて2回目で、着順を競うレースとなると完全に初めてなので緊張のあまりスタート前から心拍が150付近をうろうろする有様。
同じく参加した友人によると「もうダメだ」「ムリ」を連発していたらしい。記憶にない。
先頭集団でゴール出来ればいいかな~くらいの気持ちでスタート。

- 1周目 1:43
なにもわからないのでとりあえず集団には残ろうと前目で展開。15番手辺りをうろうろしてたら難なく集団内残留してしまった感はあったけど心拍がいきなり爆上げで今後が不安である。
総北が2人逃げていたのが見えたけど自分ができることはないのでお見送り。

- 2周目 1:38
2周目も特に変わらず。徐々に集団は数を減らして15人程度になり、2コーナー手前で逃げていた総北勢も吸収。
ホームストレートの下りなど前に出たくなるポイントでもスリップに入って脚を残すことを意識して進む。ハイエナ化するのが早い。

- 3周目 1:40
3周目も必死に集団について行く。入れ替わりはあるものの10位程度をキープできていて、このまま集団内でゴールできそうだなと思っていると終盤3コーナー付近で穂乃果ジャージが逃げているのを確認。脳内で「えみつんが逃げた!」というフレーズが浮かんだが逃げてるえみつんを捕まえると筋肉で返討ちに合いそうなので放置することにする。まあ単純に追う力がないだけなのだが。

- 4週目 1:35
ラスト周回。逃げるえみつんは10コーナーで20mほど差が付いていてこのまま決まりそうな雰囲気。なんだかんだで最終ラップまで残ってしまい、もしかしたら上位に食い込めるのではと考えるもこのまま集団スプリントになるとおそらく勝ち目はない。
そんなことを思いつつ5コーナーを抜け最後の上りに入ると集団は完全崩壊でみんな思い思いに力を振り絞る。途中で京伏の選手が落車しかけたりするのを避けたりしつつ全力で踏むと集団2番手で上りを折り返しそのままゴール。

よくわからないけど3位になってしまった。表彰台とか上ったの初めてでめっちゃうれしい。

www.youtube.com

 

■ 3時間エンジョイ男女
クリテリウムのあとはこれに参加。普通の耐久レースにうまい棒3本で1周、あずきバーで2周、新幹線アイスで3周加算されるシステム。男性3人(おなか弱い、おなか弱い、知覚過敏)女性1人(食が細い)のチーム構成でどう見てもアイス早食いに向いていないメンツ。案の定1人はおなか壊してトイレへ旅立ってしまった。
クリテリウムで入賞してしまったのでお前はチームのエースなどともてはやされたけど既に出し切ってしまったので4番手で走らせてもらった。終わってから周回数計算したら自分が一番走ってて?????

前回は2時間耐久でその名の通り走りながら2時間経過するのを耐えてた感がすごかったけど、エンジョイは早食い要素もあってあんまり競争してる感じがないので本当にエンジョイって感じで楽しかった。4人いると交代もスムーズだし。順位も思っていたより上位の9位で満足。ただUKYOの選手(全力で走ってない)を15分間追いかけてたらふくらはぎがぶっ壊れて帰りの車でアクセル踏めなくなるかと思った。

■ オタク
今回はDJブースがコース内にあって走ってても曲が聞こえてくるスタイル。4コーナー付近で上りに差し掛かると聞こえてくるのでその時の曲によっては力が入るヤツ。Red fraction とか Hot limit はなかなかアツいものがあった。

■ まとめ
レベル感のわからないレースとはいえ入賞はめっちゃうれしくてもっと自転車頑張ろうという気になった。今回連れて行った友人も楽しんでくれて、次回も絶対出るぞという気になってくれたので誘ったこちらも嬉しい。
来世は優勝だ

チーム名:Raise対策本部
記録:88周(周回数66 + 加算22 / 2:59:53.15)
個人走行距離:28.38km
平均時速:31.6km/h

CANYON Ultimate CF SL 9.0 その2

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 ブルベとかレースとかも走ってそろそろ 5000km くらい乗ったので印象を書くよ。
なお比較対象が Centurion HYPERDRIVE 500 2011年モデル(SORA/2300 のミックス。ホイールは MAVIC AKSIUM)という激重エントリーアルミロードなので、先に要点をまとめてしまうと「カーボン軽い!キシエリ速い!アルテグラすごい!」になるよ。

 

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■ CANYON Ultimate CF SL 9.0【2017】
コンポーネントSHIMANO ULTEGRA 6800
ホイール:MAVIC KSYRIUM ELITE
2018年モデルだと 8.0 扱いになるっぽくて、コンポが8000系アルテになってたりホイールがレイノルズになってたりする。

初期状態から変えたのは以下
・タイヤ:Continental grandprix 4000S2
1000km くらいは付属の MAVIC YKSION PRO で走ったけど峠の下りで滑ったりすることが多かったのでみんな大好きコンチネンタルに交換。交換後は安心して攻めることができるようになったしこれで高耐久というのが良い。
MAVIC ホイールはいいのにタイヤは本当に…

・チューブ:Panaracer R'AIR
何年も使ってるこちらに変更。たまに普通のブチルチューブ触るとその分厚さと重さにびっくりする。耐久性がどうのみたいなのをよく見かけるけど5000kmくらいは余裕で持つし、去年は前後輪1回ずつしかバーストしなかった。
5年くらい使ってて初期不良にあたったことは1回もないんだけどマジでみんなどういう使い方してるの。

・サドル:VELO VL-1535
いつどこで買ったか覚えていないレベルの謎サドル。付属の FIZIK ANTARES R5 はかっこ良くて軽いし良く撓っていいサドルっぽかったんだけど、座面が固いのが合わなくてこれを前の自転車から移植。
重いし座面の布を止めてるホッチキスは見えてるし安物感が半端ないというか3000円くらいだから実際安いのだが自分の尻にはこれがベスト。

・ペダル:SHIMANO PD-M530
普通に歩きたいのでSPD派。以前は片面フラットのタイプにしてたけど、フラット面を一切使わないことに気付いたのでこちらに変更。シンプルな形状で目立たないし、両面なので嵌める際に足元確認する必要がなくなって楽。その分片面式と比べて重量が増えているけど今のところ気になってはいない感じ。

■ 平地
フレーム、コンポ、ホイールの性能が格段に上がっているのでまあとにかく加速は早いし巡航速度も上がるし乗り心地もいいで文句の付けどころがない。
同じ CANYON の Aeroad と比較すると、あちらは直進性能というかバイクを倒しても直立しようとするような感じがあって、踏んだ以上の推進力的なものが働いているような雰囲気がある。
Ultimate は踏んだ分だけしっかり進む、倒した分だけしっかり曲がるというこちらが意図した操作を確実にこなしてくれてるようなイメージ。目立って何かがすごいというわけではないけど、全体的にハイレベルなものを感じた。
タイヤが固めなので突き上げはそんなに変わらないのかもと思ったけどしっかりと衝撃をいなしてくれてる感じがする。乗り心地に関しては CANYON のシートポストも関係してそう。

個人的にはこれで十分乗り心地いいと思うんだけど、どうも Ultimate は硬めのフレームらしいので柔らか目のホイールに乗るとマイルドになるとのこと。先日友人のホイール(SHIMANO WH-9000 C50 / Michelin PRO4)と交換して走ったら別の乗り物になった。キシエリが硬いと言われているのを理解。硬いけど青ハブと青ニップルがくるくる回って青い回転体に見えるのはカッコいい。

■ 上り
フレームが軽くなった分楽になり軽快にダンシングをこなせるようになった。
その日のコンディションの差があるので一概に比較はできないけど、名古木スタートヤビツのタイムが48分→44分になる程度。逆にいままであの激重アルミでよく登ってたなという気持ち…
初めてダンシングをした際は軽すぎて自転車が振れ過ぎるくらいの感覚があったけど、乗ってるうちに慣れた。

■ 下り
下りは以前から得意だったのでそんなに違いは感じず。狙ったライン通りに曲がることはできているので下りでも優等生的な挙動っぽい。
あとは制動力が格段にアップしたので安心感も大分上がった。SORA と同じ感覚でレバーを引くと身体が吹っ飛びそうになる。ただ YKSION のグリップが本当にアレなのでタイヤはすぐ変えましょう。

■ その他
もう半年以上経ってるけどいまだに正しい?乗り方がよくわかっていない。前述のとおり踏めばその分進むんだけど、ロングやブルベなどで後半に向けて脚を残したい場面でゆっくり進むことができない。こまめにサイコン見ればいい話ではあるんだけど、感覚に頼って 30km/h 巡航しようとすると気が付けば 35km/h くらいまで上がっていて、脚が吸われていく感じがある。フレーム要因なのかホイール要因なのかはわからない。「吸われる」という表現の通りしっかり脚にダメージが返ってくるので後半はタレる。

コンポーネントって大事だなという当たり前のことに気付いた。一番実感しているのは変速機能で、リアはもちろんのこと、フロントシフトアップ時に SORA では「ガガガガガンンンァァァアアアッ」みたいな気合の入った音を立て、変速完了まで2秒程度レバーを倒してる状態を維持する必要があったのが ULTEGRA では一瞬でコツンと音がする程度。初めて操作した際はあまりにもスムーズ過ぎてちゃんと変速されているのか目視してしまった。メンテをちゃんとしていなかった説もある。

走りの質とは無関係だけど、全体重量が比べ物にならないくらい軽くなったので輪行がめっちゃ楽になった。肩に紐が食い込んで痛い想いをすることもなくなり(以前はあまりにも重いのでタオルを肩パッド代わりにしていた)みんな軽々と自転車を担いで階段をすいすい登っていくのをようやく理解。駅から自宅まで20分歩いても平気!
ただ、取り回しの関係で普通サイズのエンド金具(オーストリッチの旧型とか)だとリアディレイラーのワイヤーが地面に接触してしまう。オーストリッチ新型やスルーアクスル向けの片持ち式などの背の高いエンド金具を使いましょう。

■ まとめ
・カーボンフレームは軽い
・キシエリはすごい
アルテグラもすごい

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BRM128東京200 真鶴半島

randonneurs.tokyo

寒い日に走るとボトルが凍るよ

 

■ ~ Start とどろきアリーナ
前週に大雪に見舞われた関東。さすがに1週間経てば雪も…と思っていたら自宅の周りですらまだまだ残っている上、陽が当たらない道はスケート場になりそうなレベルで凍っている。
当日の予報は天気こそ良いものの最高気温は5度、最低気温は余裕の氷点下で、コースよりも寒さと路面凍結との戦いだなと考えていた。

 

■ Start ~ PC1 デイリーヤマザキ 平塚北豊田店 (47.1 km)
末端冷え性の自分でも冬場指先が冷たくならない装備(SHIMANO インサレーティッドグローブ + montbell ジオラインL.W.インナーグローブ)が全く通用しない寒さ。さすがに-5度は無理。そんなに寒いのに自転車乗るなよという話ではあるが。

暖まらないとマズいと思い、中原街道のクソみたいなアップダウンもとにかく気合入れて踏んで強度高めで進行すると、1時間もしないうちに身体が暖まり指先の感覚も戻ってきた。
全然喉乾いてないけど脱水怖いし一応飲んどくか~とボトルを握るも何も出てこない、というかボトルが固い。振ってみるとシャリシャリと音が聞こえるので、蓋を開けてみるとシャーベット状のものが見えた。寒いのを見越して常温の水に粉を溶かしたんだけど意味がなかった。というか信号停止多いとはいえ走行中は振動も伝わってるはずなのになんで凍るんだ…

ボトル凍結に気付いたところで本日の目標が「真鶴でおいしい海鮮的なものを食う」から「陽が落ちて寒くなる前に帰って温かいところでぬくぬくする」に変わる。

 

■ PC1 ~ 通過チェック ケープ真鶴 (87.0 km)
PCでホットドリンクを買うも、おにぎりを食べてる間にコールドドリンクになってしまった。なおボトルはまだ凍っている。かなしい。

PC1からは引き続きR東京おなじみの道で海沿いに出て R1~小田原~R135 と繋いでいくコース。何度も走った道なので今更特に…という感じ。
車のためなのは分かってはいるんだけど、R135の白線は凸凹が施してある箇所がとても多くてかなり気を遣う。あれがなかったら海沿いで景色が良くて適度にアップダウンのある快走路なんだけど元有料道路だし仕方なしという感じ。

真鶴駅前で左折し、本コースのメインイベントである真鶴半島へ。今回唯一初めて走る部分でもある。
確か真鶴岬は丘の上にあった気がするとか考えていると道はどんどん高度を下げていって港まで下りてきてしまった。もしかしてそんなに高いところまで登らないのかなと思う間もなく目の前に九十九折が出現。0.9 km / 7.8% 最大11%くらいで単体だと大したことない上りなんだけど心の準備ができていなかった。
真鶴半島は路面はそこそこ綺麗で、シーズンや時間帯にも因りそうだけど車が少なくて良い道だったような気がする。そこそこ標高差があるので真鶴周回は結構いい練習になりそう。

 

■ 通過チェック ~ PC2 ミニストップ 葉山御用邸前店 (151.4 km)

 

真鶴岬からの景色は素晴らしいものがあった。この日の空は分厚い雲に覆われていて、晴れてたらもっと良い景色なんだろうなと思いながら復路に入ると顔に何かの粒が当たって痛い。歩行者は傘を差しているのを見て雪だと悟った。寒いよ。

幸い路面がぬれることもなく雪の区間はすぐに抜け、R135~小田原~R1~R134とひたすら海岸線をなぞって東進。日曜のお昼時ということもあってランドヌールではない自転車も多く、R134では知らない人と無駄に引き合いをしてしまう。「自分はもう100km以上走ってるしそんな力残ってないんだ…」と脳内で負け惜しみを垂れ流しながら数人の背中を見送った。速い人は長距離走っても速いのだが。

 

■ PC2 ~ Goal 川崎市総合自治会館 (200.7 km)
葉山から田浦に抜け、富岡でR16に入り東神奈川からはR1で帰っていく定番コース。この辺は(というか真鶴からずっとだけど)去年の400kmブルベの終盤とほぼ同じルートで、雨上がりの真夜中で死にそうだったつらい記憶がよみがえる。当時は磯子~横浜の信号地獄が本当につらかったけど、明るい + 脚が残っている状態だと特にそんなことはなかった。
つらかったのは八景島付近で、顔に何かが当たるのでまた雪かなと思っていたが霰だった。霰がヘルメットにバチバチ当たる音が怖い。

その後は特に何もなく、予定通り明るいうちに川崎市総合自治会館に到着。ゴール受付と同じフロアで地元の中学生が音楽コンクール的なヤツの練習をしていて、次々とやってくる反射ベストのお友達を奇異の目で見ていたのが印象的だった。

 

■ まとめ
最初と最後の 30km ずつ以外はほぼ一人旅だったのでブルベ感が希薄で、とにかく踏みまくってたので追込みトレーニングみたいになってしまったけど、これだけの強度で平坦 200km 走れるのがわかったのは収穫。自分でもこんなに速く完走できるとは思わなかった。幸先がいい気がする。
今年はSRとれるように頑張りましょう。

・寒い日に自転車に乗ると風邪をひく
・カルピスは寒い日でも凍りにくいらしい(スタッフさん談)
・先頭集団にいるとPCのトイレが混まない
・R東京のスタッフさんお世話になりました。

 

走行距離:204.3 km
走行時間:7h 56m 06s
平均移動速度:25.7 km/h
獲得標高:1181 m

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