養分

試練与えては試す神たちをいつの日か超えてゆける

BRM602横浜あおば600 伊那 その1

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御坂みち絶対に許さない。

■ ~スタート
ブリーフィングにて「今日はほかにも600kmブルベがたくさんあるのに40人もエントリーしていただいてありがとうございます」とのスタッフさんの言葉で笑いが生まれる。確かにわざわざこのコースを選択したのはよっぽどの物好きか脳に問題があるのではと自分でも思う。
310km地点にある信州健康ランドで前後半を分けるとすると、前半は信州峠と青木峠、後半は杖突峠が難所という感じ。アオバはヒドイので他にも峠はある。

■ Start 大丸公園 ~ PC1 セブンイレブン大月インター店 68.5km
挨拶代わりの連光寺坂から京王線沿いを西進して高尾からR20に出るいつものコース。今回は学習能力が生きていたので大垂水峠を普通のペースで上り、その後も極端に飛ばすことなく順調に大月に到着。R20はやっぱり信号が少なくて楽しい。今のところは気持ちのいいサイクリング。

■ ~ PC2 ローソン南アルプス三郡店 119.3km
PCを出ると新笹子トンネルまでじわじわと斜度が上がるいやな登りが始まるが、先は長いので頑張らずに斜度が上がると容赦なくインナーに落として淡々と上っていく。
新笹子トンネルで前走のGUSTO乗りの方とドッキングしPCまで二人旅となるが、気さくな方で楽しく会話していたらいつの間にかPCに到着していた。まだまだ楽しいサイクリング。

■ ~ 通過チェック1 ナナーズ川上店 175.7km
ここからはグエルチョッティの方が加わり3人になる。たまたま3人の走力が合っていたみたいで結局この日は信州健康ランドまでの約200kmを一緒に進行することに。精神的にかなり楽に進むことができた。
PCを出発すると進行方向が北に変わり、韮崎まで少しずつ高度を上げて行くと序盤の山場であるところの信州峠へのアプローチに入る。
登り口の桐の木坂交差点の標高が460m、ピークの標高が1440mなので25kmで980m稼ぐことになる。よって平均斜度は4%もないんだけど、途中で平地や下りが入る典型的な斜度詐欺でラスト5kmは10%付近をうろうろしっぱなしのかなりタフな峠だった。文明度はゼロに近く、閑静な雰囲気はいいものの割とすぐ飽きる上に眺望のいいところはほとんどない(強いて言えば塩川ダムくらい)。3人パックで雑談しながらだったおかげで上れた感はかなりあってマジでありがとうございましたという気持ち。ピークで写真を撮る約束をしたが峠の標識的なものが何もなくて(県境を示す看板だけ)虚無になった。
峠からはレタス畑の中をまっすぐ突っ切る気持ちのいい下り坂を進み、通過チェックのスーパーに到着。結構下ったのに標高はまだ1000mを越えている。高原すごい。

■ ~ PC3 ファミリーマート上田長野大学前店 252.7km
ナナーズ川上店は結構大きなスーパーだった。フードコートがあったり、山が近いので店内に登山用品店が入っていたりで田舎なのになかなか盛況な感じ。「お店が広いのでウロウロしてたらすぐに時間が経っちゃうから気を付けてね」とブリーフィングで注意があったのも納得。コンビニには置いてないスーパーっぽいものをということで、ここでは寿司とカットフルーツをいただいた。
出発すると、すぐに信濃川上駅が見えてくる。その後はR141に合流して信濃川沿いを30km下っていくのかと思いきや、国道に合流する前に謎の激坂が出現して信州峠で破壊された脚を再破壊される。この区間の strava セグメント名が「ピレネー」で確かにピレネーだった。こういう短いけど嫌らしい坂を組み込むのがアオバヒドイっぽい。
R141で千曲川沿いをなだらかに下り、佐久からは中山道に入るとあっという間に上田に到着。この区間は80kmあるので1回休憩を入れた方がいいと考えていたけど、下り基調信号少な目で割とすぐについてしまった。

■ ~ PC4 セブンイレブン四賀錦部店 290.1km
なんだかんだ250km走っているので疲労感がある。その場では気づいていなかったけどPCで買ったものをそのままゴミ箱にダンクシュートしてしまう程度には疲れてたっぽい。
R143に出ると松本盆地に向けて前半最後の登りであるところの青木峠に入る。昔1回だけ車で通ったことがあって、途中から路面が荒れて1車線になる典型的な酷道だと記憶していたけど大体あってた。序盤は常時5%超で今の脚では死んでしまいますという斜度が続いたが、後半はきつくても5%ほどに落ち着き談笑しながら登ることができた。機材の話で盛り上がっていたらいつの間にかピークに到着。ワイドリムのレーシング3はナローリムのレーゼロより良いということを力説されめっちゃ気になった。
明通トンネルをくぐって下りに入るとブラインドカーブの連続。土が露出している場所もあるくらいの路面かつ頼りになるのは自分のライトだけという状況はかなり難易度が高かった。十国峠が思い出される。
しばらく下ると道が開け路面は綺麗になるが相変わらず街灯がないのでライトを全開にして進む。こんな山中にコンビニがあるのかと思っていたがちゃんとキューシート通りにコンビニはあった。というかPCコンビニ以外に明るい建物が何もなかった…

■ ~ 仮眠ポイント 信州健康ランド 310kmくらい
あと20km松本市中心部まで下れば寝れると思うとテンションが上がる。実際走り始めるとそこそこキツイ上りがあってテンションが下がる。出力を上げようとすると変な汗が出て、ここに来て初めて身体の異常を感じたが幸いにも2kmほどで上りは終わった。千切れかけていたことを心配されたがもう大丈夫なことを告げてそのまま市街地へ下り信州健康ランドに到着。ひとまず1日一緒に走ってくださったことのお礼を言って解散。
盛り気味に作成した時刻表よりもさらに1時間くらい先行できて、この山岳コース前半をグロス20km/hで行けるとは思わなかった。本当にありがとうございました。


長くなったので続きは後半。